外壁塗装で下塗りが必要な理由と塗料の種類

外壁塗装の下塗り

外壁塗装を行ううえで、下塗りは必ず必要な作業になります。
でも下塗りの必要性についてわかっていないと、無駄な作業なのでは?
と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
そもそもどうして外壁塗装の下塗りが必要なのか?また下塗りの塗料には
どんな種類があるのかについて、解説していきたいと思います。

外壁塗装で下塗りが必要な理由

外壁塗装にとって、下塗りは基本となるものです。
最も重要な工程といっても過言ではありません。
下塗りは、専用の塗料を使って整えていくことをいいます。
外壁塗装は下塗りをしっかりとしていないと、さまざまな問題が起きてしまいます。

理由1.接着力を高める

下塗りは、モルタルやコンクリート、サイディングボードなどの
外壁用の塗料との接着力を高める効果が期待できます。
剥がれやすいままだと、どんなに優れた機能を持っている外壁を塗っても
すぐに剥がれてしまいます。耐久性に優れた外壁塗装を作り出すのが目的になり
その機能の特徴からも「下地強化剤」といいます。下塗りがしっかりとしていないと
上塗りなどの塗料がくっつくことはありません。

理由2.塗料の吸い込みを防ぐ

下塗りを行うことで、外壁に塗料が吸い込まれるのを防止する効果が期待できます。
外壁に塗っている塗料は、なかには吸収しやすいものもあるので
塗料の使用量が多くなってしまいます。
上塗り塗料には高価なものもありますので、下塗りを行うことで塗料の無駄遣いを防ぐことになります。
塗料の吸収を防ぐためにも、下塗り塗料をしっかりと塗ることも必要です。

理由3.下地の色を隠す効果

外壁塗装の下塗りは、下地の色を隠す効果が期待できます。
もともとの色が黒の外壁だったとします。上から白を塗ろうとしても
外壁塗料だけでは下地の色を隠すことはできません。
下地を塗ってから外壁を塗ることで、もともとの下地とは違った色など
好きな色に変えられることもあり、下地を塗らないと美しい仕上がりにはなりません。
また機能性の下地塗料もあるので、サビやサンディング防止なども期待できます。

外壁塗装の下塗り塗料にはどんな種類があるの?

外壁塗装の下塗り

外壁塗装の下塗り塗料には、さまざまな種類があります。
下塗りといってもそれぞれ異なるので、種類による違いも含め考えておく必要があるのです。

シーラー

下塗り塗料のなかでも上塗りや中塗りを密着させる効果を持っているのがシーラーです。
吸収を防ぐ効果もあるので浸透してしまう心配もありません。
ただしシーラーを使えるのは、外壁にひび割れなどの問題が起きていない場合です。
ひびわれがある場合はシーラーが使えません。
水性タイプと油性タイプがあり、それぞれ用途が異なります。
水性はコンクリートやモルタルなどの外壁素材にしか使用できず、使う場所が限られてしまいます。
他の外壁の場合は油性タイプを使う必要があります。
浸透性に特化しているシーラーもあるなど、用途に合わせてシーラーも変わります。
築10年以上経った建物の外壁塗装などに向いていると言われています。

フィラー

一般的な下地塗料に、パテ機能を追加したものになります。
詰めるなどの意味を持ったフィラーが語源となっています。
外壁の表面を平らに整えて外壁塗料の接着率を高める目的があります。
一般的なシーラーとは基本的に変わりませんが、機能性のある下地としても最適です。
塗膜に弾性をもたせて、住宅の動きに追従できるようにしていきます。
塗装後のクラック発生を防ぐ効果も期待できます。
厚膜に仕上がるのでボリューム感があります。
窯業系サイディングなどに使用することはまずありません。

プライマー

シーラーと基本的には同じ機能を持っている下地塗料になります。
もともとはプライマリーが語源になり“最初の”の意味を持っています。
さび落としの機能がついていないので、外壁塗装に効果的な塗料を合わせるか
サンドペーパーなどを使って除去してプライマーを使います。
外壁でも使えるものが限られており、ステンレスや鉄、アルミなどの外壁に使用できます。
経年劣化の少ない外壁などに使用することが多く、金属系のものに適しています。
下地の密着性を高めてくれる効果も期待できます。

長年メンテナンスなどをしていない外壁の場合は
下塗りの塗料を使っても一時的なその場しのぎにしかならないこともあります。
すぐに剥がれてきてしまい、きれいな仕上がりとはいえません。
外壁の程度に合わせた下塗り塗料を選ぶようにしてください。

まとめ

外壁塗装にとって下塗りは、塗料の密着性を高めるうえでも特に重要なものになります。
仕上がりのきれいさも下塗りがあってこそ実現できるものです。
外壁がすぐに剥がれてきてしまった経験がある人は
下塗りがしっかりとできていないのかもしれません。
もちろん下塗りをする前に高圧洗浄などの下処理があってこそ
理想の外壁になるといっても過言ではないのです。
外壁の下塗り選びは慎重に行いましょう。

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